女性用下着は、大きく分けて次の3種類に区分される

ファウンデーション(foundation):補正下着
ランジェリー(lingerie):装飾下着
アンダーウェア(underwear):通常の肌着としての下着

ランジェリーは、個人の私室や寝室において、アウターに準じて着用する薄手の衣類である。薄い生地で出来ているものが大部分であり、私室等において着用している場合は、アウターを着ているのと同様と考えられ、寒くない限りは、そのままの姿でリラックスした雰囲気で過ごしてもよい。しかし、ランジェリーは下着の一種であり、この姿で外出するということは原則ない。

ランジェリーには、補正下着であるファウンデーション、肌に直接身につける肌着、パンティー、寝具であるネグリジェを含めない。また、靴下類であるパンティーストッキング(パンスト)、ガーター等で吊すストッキング、ソックス、およびガーターベルトなども含めない。ランジェリーは、ゆったりした裁断で、身体に圧迫等を加えないのが原則である。そのため、肌にぴったりとする基本的な下着や、また身体をある意味締め付けるとも言える補正用の下着であるファウンデーションは、ランジェリーに含めない。

生地はポリエステルやナイロンなどが多く、サテンを使うこともあり、また高級なものはシルク(絹)を使う。ショーツ、肌着などの基本的な下着は、吸水性のよいコットンなどが使われるのとは対照的である。色彩は、白、ピンク、ベージュ、淡いヴァイオレット、水色などの淡い色が多いが、黒や臙脂、スカーレットの華やかなものもある。普通、レース飾りが付いており、模様に使うケミカルレース、機械織のラッセルレース、リバーレースや、ときにチュールが使われる。スリップなどは実用性が高いため、無地のものが多いが、キャミソールなどは、カラフルな色彩とレースや機械織刺繍を使った華麗なものがある。

日本では、ランジェリーの広告モデルには白人女性が起用されることが多い。